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株高と資本流出が同時進行する謎、中国経済の先行きに警鐘か

(ブルームバーグ):中国に新たな謎が浮上している。経済成長率は鈍化しているものの7%の伸びを確保しており、株価も大幅上昇している。だが、中国から資本が流出しつつある。

過去10年にわたる高成長で外国の資金を引き付けてきた同国経済は転換点に差し掛かっている。なぜ今、資本が流出しているのか。不動産市場の低迷や企業利益の圧迫、複数年にわたる通貨高の終わりで投資家にとっては中国に資金を振り向ける妙味は乏しい。また、習近平国家主席が主導する反腐敗運動は同国富裕層が海外に一部の資産を隠す動機にもなっている。

中国当局が資本移動をより容易にする取り組みを進めるなか、こうしたことが起きつつある。直近のロシアほどではないものの、中国から資本が流出している。中国当局が経済運営のかじ取りを負債圧縮へと進めるなか、資本流出は国内の金融危機が発生した場合に何が起きるのかを示す警鐘となる。

国際金融協会(IIF)のアジア太平洋担当ディレクター、ジャンシャルル・サンボ氏(シンガポール在勤)は、「株式市場の活況と資本流出が同時発生しており、一見すると奇妙だ」と指摘。「下振れリスクはマクロ経済の一段の悪化あるいは株式相場の急落があった場合、広範囲で資本流出が起き、信頼の危機が顕在化することだ」と語った。

外貨準備は大幅減

中国国家外為管理局(SAFE)が23日公表したデータによれば、3月の純資本流出額は238億ドル(約2兆8450億円)と、少なくとも1年ぶりの大きさとなった。1-3月の外貨準備高 は過去最大の減少を記録し、中国人民銀行(中央銀行)が人民元相場を下支えするため外貨準備のドルを一部売却せざるを得なかったのではないかとの観測が広がった。昨年10-12月(第4四半期)の資本収支は少なくとも1998年以来の大幅な流出超だった。

国際通貨基金(IMF)の元エコノミストで、ロンドンに拠点を置くSLJマクロ・パートナーズの共同創業者、スティーブン・ジェン氏は「経済危機が発生すれば、不安を背景とした資本流出が急加速する可能性があり、中国の外貨準備には相当の圧力がかかるのではないか」と指摘。「しかし、こうした不測の事態に対応するために外貨準備があるのも確かだ」とコメントした。

SAFEなどの規制当局は資本流出を厳しく管理しているが、投資家はその網をかいくぐる手法を編み出す。よく使われるのは、一度も取引したことがない海外貿易やサービスの見せ掛けの請求だ。オリエント・キャピタル・リサーチのマネジングディレクター、アンドルー・コリアー氏(香港在勤)の推計によれば、2014年のサービス収支の赤字は1980億ドルとほぼ倍増した。

コリアー氏は「中国は危機から程遠いが、釜の中にいるカエルの例え話のように、水温は沸点に近づきつつある」と述べた。

原題:If China Seeing Capital Outflow Now, What Happens in Crisis? (1)(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:香港 Enda Curran ecurran8@bloomberg.net
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