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コラム:不十分な中国利下げ効果、QEは「時間の問題」か


John Foley

[北京 11日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 経済指標が思わしくなく、企業部門も巨額債務にあえぐなか、中国人民銀行(中央銀行)は10日、ここ6カ月で3度目の利下げに踏み切った。マネーを安価にすることは、それはそれで結構なことだが、量的緩和(QE)ほどの効果は望めない。QE実施は時間の問題かもしれない。

金利を引き下げれば、既存の借り手は利払いが楽になる。理論上は、名目国内総生産(GDP)伸び率がローン金利と同程度であれば、企業は既に負っている債務を返済できることになる。ところが、第1・四半期の成長率は2009年以来初めて、ローン金利を割り込んだ。

企業が既にバランスシートを膨らませているような現状下では、金利をいじったところで借り入れはそう増えない。人民銀行は8日、QEは不要と断言したが、実際、中国での議論は既にQEへと移っている。

もし仮に中国でQEを実施するとすれば、いくつかの選択肢が考えられる。欧州は大々的な流動性供給を断行したが、中国では、人民銀行に預けられている銀行の預金準備の解放といった、より控えめな措置になる可能性がある。もしくは、商業銀行が資金調達の際、担保として地方債を利用できるようになるかもしれない。そうなれば、ただ単に金利を引き下げるだけでなく、貸し出し自体を増やす効果が望めるだろう。

しかし、マネーサプライを大幅に増やすことは、気軽に決定すべき問題ではない。インフレ率は今でこそ落ち着いているが、急激に加速する可能性がある。株価は急伸し、人民元は下落すると見込まれる。さらに、中国はなお、産業の過剰生産能力や国有企業の肥大化といった問題を解決していない。こうしたなか、厳格な条件のないマネーが大量に供給されれば、マネーは望ましくない場所に流れていく恐れがある。

人民銀行は、流動性を供給する手段があると市場に安心感を与える一方で、それ以上のことはしていない。こうした戦略は、今のところは正しいようだ。しかし、この戦略の効果が上がらなくなった場合には、足元の問題を解決するため、中国は本当の緩和を実施せざるを得なくなるかもしれない。そうなれば新たな問題の発生にもつながりかねない。

・中国人民銀行は10日、貸し出しおよび預金の基準金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げると発表した。利下げは、昨年11月、今年2月に続き3回目。1年物の貸出基準金利は5.1%に、1年物基準金利は2.25%にそれぞれ引き下げる。11日から適用する。

*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。
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