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コラム:原油価格65ドルは底値ではなく天井か


Fiona Maharg-Bravo and Kevin Allison

[マドリード/シカゴ 1日 ロイターBREAKINGVIEWS] - 石油大手各社は原油相場に自信過剰になっている。原油価格は今年1月に付けた6年ぶり安値からは約40%反発し、足元も強含みで推移している。しかし、北海ブレント先物が1バレル当たり65ドル、WTI先物が同60ドルという現在の価格は、底値というよりは天井だろう。

多くの業界関係者は、そうは考えていないようだ。一部の石油サービス会社は年内に北海ブレントが70ドル半ばまで上昇するとみている。英石油大手BGグループ(BG.L: 株価, 企業情報, レポート)を700億ドルで買収する英蘭系メジャーのロイヤル・ダッチ・シェル(RDSa.L: 株価, 企業情報, レポート)は、石油価格が2018年までに90ドル前後まで回復すると想定している。また一部の人は、設備投資の大幅削減がシェールオイルを含む供給に影響を与え、再び原油相場を押し上げるとみている。


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しかし、そうした見方はシェールオイルの潜在力を過小評価しているかもしれない。ゴールドマン・サックスの推計によれば、シェールオイルは採掘コストが下がり、採算ラインが60ドル程度にまで落ちている。シェールオイルは掘削に多大なエネルギーを消費するため、石油価格の低下もコスト削減につながる。

ゴールドマンは、米国のシェールオイル3大生産地域であるイーグルフォード、バッケン、パーミアンでは一段のコスト削減余地があるとみている。もしそれが実現した場合、シェールオイルの採算ラインは2020年までに50ドルに下がる可能性がある。

石油輸出国機構(OPEC)の中心的存在である低コスト産油国のサウジアラビアにとって、シェールオイルの弾力的生産は、市場シェア維持への決意をさらに強めさせるものだ。原油価格の上昇はアルゼンチンのバカムエルタ鉱区など、シェールオイルへの投資を促進させるだけだ。

ゴールドマンの楽観的なシナリオによれば、OPEC非加盟国の深海油田や液化天然ガスなど新たなプロジェクト抜きでも、OPECと米シェールオイルの追加生産だけで、2025年までは世界の石油需要の伸びを十分カバーできるという。また、調査会社IHSは、シェールの生産技術を従来の油田に応用すれば、世界で約1400億バレルの生産が新たに可能だと考えている。

原油安は新たな需要も刺激するが、それでも石油業界は何年も供給過剰に直面するとみられる。つまりそれは、価格に一段の下押し圧力がかかることを意味している。

*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。
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